• THINGS I DO

    細胞表面分子に焦点を当てて、先端技術を利用、開発しつつ、網膜などの視覚系における神経回路の機能と形成の問題に、一貫して取り組んでいます。       

     

    [キーワード]  

    神経回路形成(網膜、網膜視蓋系など)
    細胞表面相互作用によるシナプス結合の決定因子と可視化ツール
    細胞外マトリックスと細胞接着分子

     
    なお、本ページの内容は、必ずしも現在の研究内容を紹介したものではありません。

    視覚系の神経回路形成

    Neural circuit formation

    SIDEKICKという細胞認識、シナプス接着分子

    🇯🇵日本語による解説 Sidekick

    🇺🇸🇬🇧英語による総説 Sidekick

    2002年、私どもが初めて報告した細胞表面分子です。

     

    🧠Lamina-specific neuronal connections

    層特異的神経結合は、脳神経系のいたるところで観察される神経回路の原理です。層を基本とした神経回路の原理は、人工知能(ディープラーニング)などでも利用されています。

     

    🎯Synaptic adhesion molecule

    シナプス接着分子は、神経回路形成から学習・記憶などの高次な神経機能にも大切な役割をしています。認知症や自閉症など神経・精神の問題の多くは、神経回路の破綻に原因があると考えられます。

    シナプス形成 (脳科学辞典)
     Attribution Non-Commercial; No Derivatives:This image is licensed under a Creative Commons Attribution, Non-Commercial, No Derivatives License

    アプローチ

    Connectomics, synthetic biology, genome editing, scRNA-seq

    🐁マウスの個体レベルでの操作やCRISPRを使ったゲノム編集オプトジェネティクス、各種ウイルスベクターなど。マウスを使う実験は時間がかかります。🐓ニワトリも利用します。ニワトリ胚でのゲノム編集操作eCHIKINを用いることで、遺伝子特異的にレポーター遺伝子を導入したりすることが可能になりました。

     

    🔬コネクトームとコネクトミクス(脳科学辞典)

    コネクトミクスとは、シナプスで接着したニューロンの作る神経回路を理解する技術。コネクトミクスへの合成生物学の応用に興味があります。特に、細胞間相互作用に焦点を当ててきました。

     

    🐪ナノボディ(脳科学辞典)

    コネクトミクスを含めて神経系の研究に利用できる単一ドメイン抗体(ナノボディ)は、プログラム可能なタンパク質として、次世代の抗体医薬としても注目されています。

     

    ✂️ゲノム編集 eCHIKINなどいろいろな機会で日常的に使っています。

     

    💧🐔シングルセルRNAシーケンシング(脳科学辞典)

    細胞認識分子群は多種類ある神経細胞で特徴的に発現し、神経回路形成に関与します。

    Fronteirs Research Topic
    "Understanding Neural Circuits Using Single-Cell Technologies"
     

     Wheel in chick retina

    最近の講演要旨から

    👁網膜の神経回路形成と細胞進化

    網膜には多種類の神経細胞が見られ、それぞれが正確な神経回路を作ることで、外界の様々な視覚情報を処理する。私は網膜の出力細胞である網膜神経節細胞(RGC)が示す神経回路の特異性に関わる細胞表面認識分子に焦点を当てて研究を続けてきた。

     今回のセミナーでは、まずRGCの特定タイプのシナプス形成の特異性に関わる細胞認識分子Sidekickのニワトリでのシングルセルライブラリー作製による発見からマウスを用いた最近の分子遺伝学、光遺伝学、構造生物学の研究を紹介することで、正確かつ機能的な神経回路がどのようにできるのか、の1つのケースについて説明したい(1)。

     次に、最近のシングルセルRNAseq技術を用いたニワトリ網膜の細胞アトラスの作製、更に神経細胞の形態を遺伝子特異的に調べることができるCRISPR/Cas9を用いた新たな方法eCHIKINを紹介し、RGCを含めた網膜神経回路の全体像および神経回路形成に関わる認識分子を網羅的に探るプランについて説明する(2, 3)。高度な視覚動物であるニワトリ網膜には、細胞アトラス作製の結果、計150種類あまりの総細胞タイプ(うちRGCは41タイプ)が存在することが明らかになった。マウスや霊長類の網膜神経細胞と比べた場合、進化的に保存されている細胞タイプもあれば、そうでないものも多く、このようなアプローチが神経細胞や神経回路の進化機構の理解に役立つことを示している。


    (1) Yamagata (2020).Structure and Functions of Sidekicks (Review). Front. Mol. Neurosci.
    (2) Yamagata et al. (2021) A cell atlas of the chick retina based on single cell transcriptomics. eLife

    (3) Yamagata and Sanes (2021) CRISPR-mediated Labeling of Cells in Chick Embryos Based on Selectively Expressed Genes. Bio-protocol

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    論文目録

    (英語・日本語)

  • My work

    研究内容

    1999年に表紙を飾りました。その他、Priciniples of Neural Science (Kandelら)でも紹介されています。

    層特異的な神経回路の形成

    Lamina-specific neuronal connections

    哺乳類の大脳皮質、海馬を含め脊椎動物中枢神経系で顕著にみられる組織構築の特徴は、その積層構造である。ニューロン、外部からの入力、外部への出力は、この構造の中で、機能分化し、シナプス結合して、神経ネットワークを形成し、情報処理を行うシステムを作っている。

     

    層構造の中でニューロンや外部入力をつなぐ細かな回路がどのようなメカニズムで発生するのかという問題設定のもとに、ニワトリを材料にRGC神経(視神経)の視蓋へのシナプス結合とRGCの網膜内でのシナプス結合をモデルとして利用して研究してきた。

    RGC: Retinal ganglion cell (網膜神経節細胞)

     

    RGCには、サブセット(タイプ)がありそれぞれは異なった層でシナプス結合を成立させる。こうしたRGCサブセット同士の差異を見つけるために、ひとつの細胞からPCRによりcDNAを増幅し(シングルセルPCR)、それを異なった細胞同士で比較するという分子生物学的アプローチを行った。その結果、神経結合を解析するために有用な分子マーカー(転写因子、神経ペプチド、接着分子など)が多数同定されたほか、次項目で説明するSidekick分子を見出した。また、この研究はシングルセルRNA解析scRNAseqの先駆けとなるものであった。

     

    最近になって、ニワトリの網膜を用いて行ったシングルセルRNA解析は、細胞タイプごとに発現の異なる細胞表面分子の研究にも有効である。

     

    Yamagata M. (2017) Lamina-specific neuronal connections. In: Reference module in Neuroscience and Biobehavioral Psychology (Elsevier).

    http://dx.doi.org/10.1016/B978-0-12-809324-5.02636-5

     

    Yamagata M. (2009) Lamina-Specific Neuronal Connections. In: Encyclopedia of Neuroscience (Squire LR (ed.)) Oxford, England, Academic Press. Volume. 5, pp. 299-305.

     

    Sanes JR, Yamagata M. (2009) Annu Rev Cell Dev Biol. 25:161-195. Many paths to synaptic specificity.

    https://doi.org/10.1146/annurev.cellbio.24.110707.175402

     

    Sanes, J. R. and Yamagata, M. (1999). Curr. Op. Neurobiol. 9, 79-87.

    Formation of lamina-specific synaptic connections

    https://doi.org/10.1016/S0959-4388(99)80010-5

    (⬅ 1999年、表紙となりました)

     

    Yamagata, M., Weiner, J. A., Dulac, C., Roth, K. A., and Sanes, J. R. (2006). Mol Cell Neurosci. 33:296-310. Labeled lines in the retinotectal system: Markers for retinorecipient sublaminae and the retinal ganglion cell subsets that innervate them.

     

    Yamagata, M., Sanes, J. R. (2005) J. Neurosci. 25:8457– 8467. Versican in the developing brain: Lamina-specific expression in interneuronal subsets and role in presynaptic maturation.

     

    Yamagata, M. and Sanes, J. R. (1995). Development. 121, 3763-3776.

    Target-independent diversification and target specific projections of chemically coded retinal ganglion cell.

     

    Yamagata, M. and Sanes, J. R. (1995). Development 121: 189-200.

    Lamina-specific outgrowth and arborization of retinal axons in chick optic tectum.

     

    網膜神経節細胞が示す層特異的シナプス結合の発生機構(2002年)

    山形方人「実験医学」(実験医学2002年3月増刊号「脳・神経研究のフロンティア」)pp. 731-737 (20巻)

     

    目から脳への特異的神経投射:網膜視蓋系を組み立てる機構(1996年)

    山形方人、野田昌晴「細胞工学」pp. 143-152(15巻)

     

    📌カンデル「神経科学」でお馴染みの図は私の研究が元になっています。

    シナプス接着分子と神経回路形成

    Synaptic adhesion molecules

    脳神経系の発生において、神経細胞同士が正確に接続して機能する神経回路がどのようにしてできるのか?神経回路は、神経細胞が誕生し、移動し、そこから伸長した突起が、別の神経細胞とシナプスを形成するという段階を経てできあがる。シナプスは、神経細胞間の情報伝達を行う特殊化した細胞接着構造であり、多数の神経細胞がシナプスで精密に接続した神経回路の成立が高次脳機能の発現にも不可欠であることは論を待たない。

    「シナプス結合の成立と維持は、自己分化・終末接触を介した誘導・胚の勾配効果を通じて、異なる神経細胞に体系的に生じる高度に特異的な細胞化学的親和力によって制御されると考えられる。」(Roger Sperry, 1963)「化学親和説」は、 生化学的にも直観的に理解しやすい鍵と鍵穴のような特異的認識をする分子(例:接着分子)が特異的神経回路の形成を行うという仮説である 。 これまで、軸索の先端を標的細胞の近くまで誘導するのに必要な分子機構は詳細に研究されてきたが、神経回路形成の最終段階である標的細胞へのシナプス結合の特異性に関わる認識分子については、最近になって同定され始めた。シナプス結合の選択に関わる分子は、一過的あるいは恒久的にシナプスに局在していることが多い。こうしたシナプス接着分子の分類と機能の基本概念については概説があるので参考にされたい(Yamagata et al., 2003; Yamagata, 2009)。
     
    シナプス接着分子による機能的神経回路の構築は、この分子に関わる「接着分子同士の認識」「時間空間的な細胞での発現」「情報伝達」における三つの特異性が三位一体となって実現される。従って、これら三つの特異性を統合的に理解していくことが大切だろう。シナプス接着分子は、神経回路の配線の特異性を直接的に規定している分子であるので、その機能と発現を道具とすることで、動物行動などの高次脳機能に関わる神経回路の配線の様子を解明したりすることも可能になるに違いない。もちろん、シナプス接着分子を介した機能的神経回路の成立と維持の機構を理解することは、損傷などからの再建など再生医療実現に向けての知見として役立つだろう。また、シナプス接着分子が、神経発達障害、神経難病、精神疾患の病態においても関与することが示唆されてきており、心の発達と健康の観点からも、この分野の研究が現代社会や教育に関する諸問題の解決に貢献することが期待される。(神経回路構築に関わるシナプス接着分子(2005年)山形方人「生化学」から改変)
     

    Yamagata M. (2020). Structure and functions of Sidekicks.

    Front. Mol. Neurosci.

    https://doi.org/10.3389/fnmol.2020.00139

     

    Yamagata M. (2009) Synaptic adhesion molecule. In: Encyclopedia of Neuroscience (Binder MD, Hirokawa N, Windhorst U (eds.)) Springer-Verlag, Berlin, Germany. pp. 3945-3948. 

    http://dx.doi.org/10.1007/978-3-540-29678-2_5807

     

    Yamagata, M*., Sanes, J. R., and Weiner, J. A. (2003). Curr. Op. Cell Biol. 15, 623-631.  Synaptic adhesion molecules. (*Corresponding author)

    https://doi.org/10.1016/S0955-0674(03)00107-8

     

    Yamagata, M., and Sanes, J. R. (2019). Front. Mol. Neurosci. 11, 485. Expression and roles of the immunoglobulin superfamily recognition molecule sidekick1 in mouse retina.

    doi: 10.3389/fnmol.2018.00485

     

    Yamagata M, Duan X, Sanes JR. (2018) Cadherins Interact With Synaptic Organizers to Promote Synaptic Differentiation. Front Mol Neurosci. 11:142. doi: 10.3389/fnmol.2018.00142.

     

    Goodman KM*, Yamagata M*, Jin X, Mannepalli S, Katsamba PS, Ahlsén G, Sergeeva AP, Honig B,Sanes JR, Shapiro L (*equal contribution) .(2016) eLife. 2016 Sep 19;5. pii: e19058. doi: 10.7554/eLife.19058.

    Molecular basis of sidekick-mediated cell-cell adhesion and specificity.

    X線回折により解かれたSdk分子間相互作用 ➡

    http://www.rcsb.org/structure/5K6W

     

    Krishnaswamy A*, Yamagata M*, Duan X, Hong YK, Sanes JR. (*equal contribution) (2015) Nature. 524:466-470.

    Sidekick 2 directs formation of a retinal circuit that detects differential motion.

    紹介記事

     

    Yamagata M and Sanes JR (2012). J Neurosci. 32:14402-14414. Expanding the Ig superfamily code for laminar specificity in retina: expression and role of contactins.

     

    Yamagata M, Sanes JR. (2010) J. Neurosci.. 30:3579-3588. Synaptic localization and function of Sidekick recognition molecules require MAGI scaffolding proteins.

     

    Yamagata M, Sanes JR. (2008) Nature. 451:465-469. Dscam and Sidekick proteins direct lamina-specific synaptic connections in vertebrate retina.

     

    Yamagata, M., Sanes, J. R. (2005). Versican in the developing brain: Lamina-specific expression in interneuronal subsets and role in presynaptic maturation. J. Neurosci. 25: 8457– 8467

    紹介記事


    Yamagata, M., Weiner, J. A., Sanes, J. R. (2002). Cell 110: 649-660.

    Sidekicks: synaptic adhesion molecules that promote lamina-specific connectivity in the retina.

    紹介記事

     

    Yamagata, M., Herman, J.-P., and Sanes, J. R. (1995). J. Neurosci. 15, 4556-4571.

    Lamina-specific expression of adhesion molecules in developing chick optic tectum.

     

    シナプス接着分子Sdk2は網膜において物体の動きを検出する神経回路の形成に機能する (2015年) 山形方人 ライフサイエンス 新着論文レビュー

     

    神経回路構築に関わるシナプス接着分子(2005年)

    山形方人「生化学」pp. 431-435 (77巻)

     

    層特異的シナプス結合を促進するシナプス接着分子Sidekick(2003年)

    山形方人「実験医学」pp. 61-63 (21巻)

     

    「シナプス形成」山形方人 (2020年) 脳科学辞典(日本神経科学学会) DOI:10.14931/bsd.9090

     

    📌扱ってきた細胞表面分子には、プロテオグリカン、カドヘリン、免疫グロブリンスーパーファミリー、Neuroligin/Neurexinなどがあります。

     

    世界に先駆けて細胞接着分子Nカドヘリンが電顕的にシナプスに局在することを示し、中枢シナプスという接着構造における接着分子の役割を示唆した。また、RGCサブッセットで特異的に発現している免疫グロブリン(Ig)細胞接着分子ファミリーSidekick-1, -2を見いだし、網膜内での層特異的シナプス形成の特異性を決定する分子のひとつであることが判明した。

     

    Sidekickを含めて、PDZドメインといわれる構造を持つ細胞内蛋白質に結合する膜貫通型細胞接着分子が神経回路を作るシナプス接着分子群として注目を集めていた。その後、酵母2ハイブリッド法によりこの接着分子の機能に関わるPDZ蛋白質の同定を行った。また、コロンビア大学のLarry Shapiro教授のグループと共同で、Sidekick分子の接着に関わる分子構造、そしてシナプス特異性の決定を強める新しいメカニズムを提唱した。

     

    これとは別に、Igスーパーファミリー分子のゲノムワイドなデータベース作製および発現の調査を行い、網膜のRGCサブセットや一部の神経細胞に特異的に発現している新たなシナプス接着分子の候補をいくつか見いだしてきた。特に、Sidekickと類似した極めて興味深い分子群を見いだし、それらの機能を調べてきた。また、もう1つのシナプス接着分子であるカドヘリンについても、いくつかのノックアウトマウスを作製した。特に、生物医学系の研究で広く用いられている293T細胞の接着分子がCdh2(Nカドヘリン)であり、それをCRISPRによるゲノム編集技術で除去することで、内在性接着活性を失った細胞株を作り、Cdh2の存在がニューロリギンなどのシナプス誘導性のシナプス接着分子の機能発現の前提となるモデルを提唱してきている。

     

    2002年に報告したSidekickについては、その後、ノックアウトマウスや強制発現マウスの作製を行い、Sidekick-2については、光遺伝学などを用いることで網膜内網状層における特殊な神経回路に発現することで、物体の動きを検出する回路の形成に重要な役割をしていることを報告した。また、CRISPRによるゲノム編集技術で作製したSidekick-1マウスも用いることで、Sidekick分子がRGCの網膜内でのシナプス結合発達の層特異性に関わることを確認した。

    chickenbow

    コネクトミクス

    (特に細胞間相互作用に焦点をあてて

    Connectomics

    Yamagata M, Sanes JR. (2018).Reporter-nanobody fusions (RANbodies) as versatile, small, sensitive immunohistochemical reagents. Proc Natl Acad Sci U S A. 115:2126-2131. DOI: 10.1073/pnas.1722491115.

    Addgeneによる解説

     

    Maximilian Joesch , David Mankus , Masahito Yamagata , Ali Shahbazi , Richard Schalek, Adi Suissa-Peleg, Markus Meister, Jeff W. Lichtman, Walter J. Scheirer, Joshua R. Sanes (2016) eLife, oi.org/10.7554/eLife.15015 Reconstruction of genetically identified neurons imaged by serial-section electron microscopy.

    ARRTEMIS 日本語による解説

     

    Martell JD, Yamagata M, Deerinck TJ, Phan S, Kwa CG, Ellisman MH, Sanes JR, Ting AY. (2016) Nature Biotechnol. 34: 774-780. A split horseradish peroxidase for the detection of intercellular protein-protein interactions and sensitive visualization of synapses.

    split HRP 日本語による解説

     

    Yamagata M and Sanes JR (2012) Transgenic strategy for identifying synaptic connections in mice by fluorescence complementation (GRASP). Front. Mol. Neurosci. 5:18. doi: 10.3389/fnmol.2012.00018

     

    脳科学辞典(日本神経科学学会)

    コネクトーム」山形方人 (2016年)

    DOI:10.14931/bsd.7096

     

    脳科学辞典(日本神経科学学会)

    ナノボディ」山形方人 (2018年)

    DOI:10.14931/bsd.7719

     

    Nanobody」山形方人 (2020年)月刊「臨床免疫・アレルギー科」73巻3号, pp329-335

     

    ニワトリ視覚系で特徴的な発現を示す遺伝子のin vivo機能を探るためのニワトリでの遺伝子導入法を開発してきた。レトロウイルス、アデノウイルスベクター、in ovoエレクトロポレーションは、ニワトリ胚に遺伝子を導入する方法として有用であり、その成果はいくつかの論文でも用いている。また、ニワトリ胚への遺伝子導入にpiggyBacトランスポゾンを用いるシステムを世界に先駆けて開発した。CRISPR/Cas9をニワトリ胚にエレクトロポレーションすることで、体細胞の特定の遺伝子座にレポーターを導入できるeCHIKIN法は汎用性があり、今後、様々な用途が想定される。

     

    また、特に力を入れてきているのは、細胞表面を対象にした合成生物学を用いたコネクトミクスの分野の研究である。この分野については、様々な試みをしてきたが、現時点で発表したものは、splitGFPを利用したGRASPを導入したマウス、分割西洋ワサビペルオキシダーゼHRPの開発と細胞表面分子を使ったシナプス結合の検出法である(アデノ随伴ウィルス、逆行性レンチウィルスベクター利用)。更に、ペルオキシダーゼを利用した特定神経細胞のリコンストラクション法(ARTEMIS)や単鎖抗体であるナノボディを使った新しいレポーター融合タンパク質RANbodyを開発した。

    その他

    Miscellaneous

    Yamagata, M. (2022)
    Towards Tabula Gallus
    Int. J. Mol. Sci. 23, 613.

     

    Yamagata, M., Sanes, J. R. (2021)

    CRISPR-mediated Labeling of Cells in Chick Embryos Based on Selectively Expressed Genes. Bio-protocol 11, e4105

    https://bio-protocol.org/e4105

     

    脳科学辞典(日本神経科学学会)

    「シングルセルRNAシーケンシング」山形方人 (2020年)

    DOI:10.14931/bsd.8038

     

    Yamagata, M., Yan, W., Sanes, J. R. (2021)

    A cell atlas of the chick retina based on single cell transcriptomics. eLife

    https://doi.org/10.7554/eLife.63907

    解説

     

    脳望遠鏡:Biology 5.0で脳に挑む(1)
    Biology 5.0 ・私のコネクトーム

    脳望遠鏡:Biology 5.0で脳に挑む(2)
    コネクトームと化学親和説・神経回路の相棒をつなぐSidekick・
    分野融合アプローチでわかった化学親和力を高める新しいメカニズム

    脳望遠鏡:Biology 5.0で脳に挑む(3)
    神経細胞同士のつながりを可視化する・神経科学研究イノベーションの鍵:生物多様性と合成生物学

    脳望遠鏡:Biology 5.0で脳に挑む(4)
    特定ニューロンをターゲットにした超微形態観察法・ロボティックスとITを使ったBiology5.0へ

     

    Farhi, S. L., Parot, V. J., Grama, A., Yamagata, M., Abdelfattah, A. S., Adam, Y., Lou, S., Kim, J. J., Campbell, R. E., Cox, D. D., et al. (2019). Wide-Area All-Optical Neurophysiology in Acute Brain Slices. J. Neurosci. 39, 4889–4908

     

    Skocek O, Nobauer T, Weilguny L, Traub FM, Xia C, Molodtsov M, Aharoni D, Golshani P, Grama AS , Yamagata M, Cox D, and Vaziri A. (2018) High-speed volumetric imaging of neuronal activity in freely moving rodent. Nature Methods, 15: 429-432.

    📌2018年のMethod of the Yearになりました。

     

    Duan, X., Krishnaswamy, A., Laboulaye, M. A., Liu, J., Peng, Y.-R., Yamagata, M., Toma, K., and Sanes, J. R. (2018). Cadherin combinations recruit dendrites of distinct retinal neurons to a shared interneuronal scaffold. Neuron 99, 1145-1154.e6.

     

    Basu, R., Duan, X., Taylor, M. R., Martin, E. A., Muralidhar, S., Wang, Y., Gangi-Wellman, L., Das, S. C., Yamagata, M., West, P. J., Sanes, J. R. and Williams, M. E. (2017). Heterophilic type II cadherins are required for high-magnitude synaptic potentiation in the hippocampus. Neuron 96, 160–176.

     

    Cohen, O., Vald, L., Yamagata, M., Sanes, J. R. and Klar, A. (2017). Roles of DSCAM in axonal decussation and fasciculation of chick spinal interneurons. Int. J. Dev. Biol.61, 235–244.

     

    Rousso DL, Qiao M, Kagan RD, Yamagata M, Palmiter RD, Sanes JR.(2016) Cell Rep. 15:1930-1944. Two Pairs of ON and OFF Retinal Ganglion Cells Are Defined by Intersectional Patterns of Transcription Factor Expression.

     

    Poliak S, Norovich AL, Yamagata M, Sanes JR, Jessell TM.(2016) Cell 164:512-525.

    Muscle-type Identity of Proprioceptors Specified by Spatially Restricted Signals from Limb Mesenchyme.

     

    Kay JN, De la Huerta I, Kim IJ, Zhang Y, Yamagata M, Chu MW, Meister M, Sanes JR.(2011). J Neurosci. 31:7753-7762.Retinal ganglion cells with distinct directional preferences differ in molecular identity, structure, and central projections.

     

    Kim IJ, Zhang Y, Yamagata M, Meister M, Sanes JR. (2008) Nature.;452:478-482. Molecular identification of a retinal cell type that responds to upward motion.

     

    Yuasa, J., Hirano. S., Yamagata, M., and Noda, M. (1996). Nature 832, 632-635. Visual projection map specified by topographic expression of transcription factors in the retina.

     

    Yamagata, M., Jaye, D. L. and Sanes, J. R. (1994). Dev. Biol. 166: 355-359.

    Gene transfer to avian cells and tissues with a recombinant adenovirus.

     

    以前は、細胞外マトリックス分子であるプロテオグリカンやコラーゲンの研究をしていました。

     

    Yamagata, M. and Kimata, K. (1994). J. Cell Sci. 107: 2581-2590.

    Repression of malignant cell-substratum adhesive phenotype by inhibiting the production of anti-adhesive proteoglycan, PG-M/versican.

     

    Yamagata, M., Merlie, J.P., and Sanes, J.R. (1994). Gene 139: 223-228.

    Interspecific comparisons reveal conserved features of the Drosophila Toll protein.

     

    Yamagata, M., Saga, S., Kato, M., Bernfield, M., and Kimata, K. (1993). J. Cell Sci. 106: 55-65.

    Selective distributions of proteoglycans and their ligands in pericellular matrix of cultured fibroblasts --- Implications for their roles in cell-substratum adhesion.

     

    Yamagata, M., Shinomura, T. and Kimata, K. (1993). Anat. Embryol. 176: 433-444.

    Tissue variation of two large chondroitin sulfate proteoglycans (PG-M/versican and PG-H/aggrecan) in chick embryos.

     

    Yamagata, M., Yamada, K.M., Yamada, S., Shinomura, T., Tanaka, H., Nishida, Y., Obara, M., and Kimata, K. (1991). J. Cell Biol. 115: 209-221.

    The complete primary structure of type XII collagen shows a chimeric molecule with reiterated fibronectin type III motifs, von Willebrand factor A motifs, a domain homologous to a noncollagenous region of type IX collagen, and short collagenous domains with an Arg-Gly-Asp site.

     

    Fernandez, M. S., Dennis, J.E., Drushel, R.F., Carrino, D.A., Kimata, K., Yamagata, M., and Caplan, A.I. (1991). Dev. Biol. 147: 46-61. The dynamics of compartmentalization of embryonic muscle by extracellular matrix molecules.

     

    Shinomura, T., Jensen, K.L., Yamagata, M., Kimata, K., and Solursh, M. (1990). Anat. Embryol. 181: 227-233. The distribution of mesenchyme proteoglycan (PG-M) during wing bud outgrowth.

     

    Yamagata, M., Suzuki, S., Akiyama, S.K., Yamada, K.M., and Kimata, K. (1989). J. Biol. Chem. 264: 8012-8018. Regulation of cell-substrate adhesion by proteoglycans immobilized on extracellular substrates.

     

    Nishida , Y., Hata, M., Ayaki, T., Ryo, H., Yamagata, M., Shimizu, K., and Nishizuka, Y. (1988). EMBO J. 7: 775-781.

    Proliferation of both somatic and germ cells is affected in the Drosophila mutants of raf proto-oncogene.

     

    Yoneda, M., Yamagata, M., Suzuki, S., and Kimata, K. (1988). J. Cell Sci. 90: 265-273.

    Hyaluronic acid modulates proliferation of mouse dermal fibroblasts in culture.

     

    Yoneda, M., Shimizu, S., Nishi, Y., Yamagata, M., Suzuki, S., and Kimata, K. (1988). J. Cell Sci. 90: 275-286.

    Hyaluronic acid-dependent change in the extracellular matrix of mouse dermal fibroblasts that is conductive to cell proliferation.

     

    Yamagata, M., Kimata, K., Oike, Y., Tani, K., Maeda, N., Yoshida, K., Shimomura, Y., Yoneda, M., and Suzuki, S. (1987) J. Biol. Chem. 262: 4126-4152.

    A monoclonal antibody that specifically recognizes a glucuronic acid 2-sulfate-containing determinant in intact chondroitin sulfate chain.

     

    Kimata, K., Oike, Y., Tani, K., Shinomura, T., Yamagata, M., Uritani, M., and Suzuki, S. (1986) J. Biol. Chem. 261: 13517-13525.

    A large chondroitin sulfate proteoglycan (PG-M) synthesized before chondrogenesis of the limb bud of chick embryo.

     

    Yamagata, M., Yamada, K.M., Yoneda, M., Suzuki, S., and Kimata, K. (1986). J. Biol. Chem. 261: 13526-13535. Chondroitin sulfate proteoglycan (PG-M-like proteoglycan) is involved in the binding of hyaluronic acid to cellular fibronectin.

     

    日経バイオテク連載「脳科学の未来」:2014年に書いた脳科学についての論考。

     

    新春展望2014、脳科学の未来とビジネスチャンス:米国の脳研究プロジェクト

    https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20131224/173054/

     

    新春展望 2015年 「真価が問われるビッグな脳科学プロジェクト」

    https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20141227/181436/

     

    2014年度ノーベル賞と脳科学の未来<前編:生理学・医学賞、脳内GPS機能を担う神経細胞の発見>

    https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20141016/179589/

     

    2014年度ノーベル賞と脳科学の未来<後編:化学賞と全世界の脳科学研究をめぐる動き>

    https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20141016/179596/

     

    リバースト遺伝学によるプロテオグリカン機能の解明(1992年)

    山形方人「糖鎖工学」pp. 342-347 分担(小川智也、木幡陽、渋谷直人、鈴木旺、永井克孝編、産業調査会バイオテクノロジー情報センター)

     

    細胞外物質に対するレセプター(1989年)

    山形方人、木全弘治 「細胞間コミュニティーの形成」分担 pp.137-152(竹市雅俊、藤澤肇編集、日本分子生物学会、丸善出版)

    研究者情報

    名前:山形方人 (やまがた まさひと)

     

    ハーバード大学

     

    科研費研究者番号 00202375

    研究者リゾルバ番号 1000000202375

    ORCID 0000-0001-8193-2931

    J-Global:特許情報や日本語の文献など。

     

    NeuroTree 私の研究者としての系譜

     

    Harvard:連絡先など。

    http://scholar.harvard.edu/masahitoyamagata

     

    Editorial Board 

     

    Frontiers in Neural Circuits

    Associate Editor 2021-current

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    Frontiers Research Topic Editor (Frontiers in Cellular Neuroscience, Frontiers in Neural Circuits, Frontiers in Synaptic Neuroscience, Frontiers in Molecular Neuroscience)

    "Neuroscience and Neurotechnology of Neuronal Cell Surface Molecules in Neural Circuits" 2019-2021

     

    Fronteirs Research Topic Editor (Frontiers in Cellular Neuroscience, Frontiers in Neural Circuits, Frontiers in Molecular Neuroscience, Frontiers in Aging Neuroscience)

    "Understanding Neural Circuits Using Single-Cell Technologies" 2021-current

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    IJMS (International Journal of Molecular Sciences) Molecular Neurobiology section 2020-current

    Special Issue "Advances in the Research of Neural Circuits"

     

    JoVE (Guest Editor, Methods Collection "Current methods in chick embryology") 2021-current

     

    SynBio 2021-current

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  • FUN

    関心のあること

    米国ボストンにある私立大学

    名前は有名だけど、日本ではその実態があまり知られていない

    生きているものの仕組み

    細菌、ウイルス、植物、動物、医学、薬学。

    特に、脳の科学。

    音楽

    中世、ルネサンス、バロック、クラシック音楽。

    科学全般、歴史、宗教、哲学、経営学など。